社員インタビュー

ADX Consulting社内の業務効率化・DX推進を行うDevOpsプロジェクト フルリモートでのプロジェクト推進

DevOps(デブオプス)とは、「Development(開発)」と「Operations(運用)」を組み合わせた造語で、ソフトウェア開発と運用を一体化し、より効率的かつ迅速にソフトウェアを開発・提供するための手法です。DevOpsといっても、設計、開発、ビルド、テスト、リリース、デプロイ、運用、監視と広範囲に渡ります。

ADXでは、Salesforce、Anaplan、Oracleの3チームに分かれて、「生産性の向上」「開発スピードの向上」「信頼性の向上」を目的に、CI/CD*の見直し及び効率化に焦点をあてて、ビルド・テスト・デプロイの仕組みの改善を実施する「DevOpsプロジェクト」が発足しました。各事業部のコンサルタントの有志から結成されているチームは、フルリモートでどのようにプロジェクトを進め、コミュニケーションを取っているのか。人事担当からの質問に答えていただくインタビュー形式でお伝えします。

*CI/CDとは「Continuous Integration/Continuous Delivery」の略語で、日本語では継続的インテグレーション/継続デリバリーです。ビルド・テスト・デプロイと言った開発に関わる各種作業を自動化し、継続的に行う仕組みを指します。

名前 桑原
役職 CRM事業部 コンサルマネージャー
前職 SIer
趣味 アウトドア、バスケ(見る側)、ライブ鑑賞
     
名前 小林
役職 ERP・EPM事業部 シニアコンサルタント
前職 SIer
趣味 釣り、DIY、サッカー・フットサル(やる側)
     
名前 真山
役職 ERP・EPM事業部 シニアコンサルタント
前職 ITコンサルティング
趣味 筋トレ、WWE/ワールド・レスリング
   ・エンターテインメント(見る側)

自己紹介をお願いします

桑原:
CRM事業部の桑原です。CRM事業部では技術責任者を務めています。我々のミッションは、1つ目にお客様の業務要件に合わせたSalesforce導入支援、2つ目にAppExchange製品の開発・運用です。業務知見とツールを活用したDX支援で、お客様に貢献できるよう日々努力しています。

真山:ERP・EPM事業部の真山です。2023年11月に入社し、Anaplan、OracleEPMといったEPM(Enterprise performance management)領域を担当しています。ADXにはSalesforceのCRMとOracle Fusion Cloud ERPという2つの柱があり、EPMの事業領域も拡大中です。

小林:ERP・EPM事業部の小林です。2024年4月に入社しました。これまでプロジェクトごとに開発チームを編成していましたが、事業部内で1つの開発チーム「開発インフララボ」を立ち上げて、そこに開発のノウハウを集約しようとしています。その立上げと取りまとめを担当しています。先行組織であるCRM技術部隊のノウハウを桑原さんに求めながら進めています。

この2つの事業部をまたいでのプロジェクトが始動されたきっかけを教えていただいてもよろしいですか?

真山:入社後、様々なプロジェクトに関わる過程で開発から運用までの標準的な体系を整え効率化する必要があると感じていました。そこで、ADXでも開発手法としてDevOpsの考え方を取り入れようと判断しました。また、業務上の役割も、事業部も横断し、ADX全体で「ワンチーム」として取り組むという趣旨もありました。日常の業務でも常に開発するDevチームと運用するOpsチームが存在します。事業部という視点だけではなく、役割という視点でもDevOpsという形でワンチームの実践ですね。

桑原:CRM事業部も同様で、プロジェクトを数多く重ねる中で、より標準化・効率化できる部分があるのではと常日頃考えていました。そのためそれぞれの事業部で個別にではなく、全社的に取り組む、という流れとなったと認識しています。

プロジェクトの開始から終了まではどのぐらいの期間で実施されたのですか?

真山:私と桑原さんで2024年2月初旬に検討を始め、2月末にプロジェクトのキックオフ、5月末に全社向けに発信というスケジュールです。

人事担当:短期間で進められた印象ですが、どのようなペースで進行したのでしょうか?

真山:各チームで独自に方針を決めて進行し、週1回の全体会議でチーム間の共有を行いました。

人事担当:作業は日常業務がある中で、どのように進められていたのでしょうか?役割分担するなどの工夫をされていたのでしょうか?

小林:3チームに分かれていましたが、やり方はそれぞれ異なっていましたね。

桑原:CRMチームではBacklog*を使って誰が何を担当するかを明確にし、業務の合間に進める形で進行しました。

*Backlogとは、チームで使うプロジェクト管理・タスク管理ツールです。

人事担当:進捗が見える形で進められていたんですね。素晴らしいです。

部門をまたいで、かつリモートでプロジェクト運営する上で、他の部門との連携がどのくらいされてきたのか、部門全体で意識されたことがあれば教えていただけると幸いです。

真山:工夫としては、要件を決めるメンバーと技術的な推進メンバーを明確に分けて役割を分担しました。レビューで会話を重ね、任せる部分は信頼して進める中で効率を上げることを常に考えることでDevOpsを実践し、浸透させました。

小林:私はOracleチームに所属していましたが、入社してすぐにDevOpsに取り組むことになったので、事業部の垣根はあまり意識していなかったと思います。「DevOpsに向けて進むメンバーとして、情報を共有できるところは共有して進めればいい」という感覚でした。

真山:確かに、入社直後にすぐ参加していましたね。確か2週間後ぐらいでした。

桑原:そうですね。また、全体としてJenkinsやGitの活用が決まっていたので、使うツールが似ていた点もありました。DevOps環境をどう構築するかという話になったときに、小林さんとも初めて話す機会がありました。「Jenkinsに触れたい」という話から始まったのですが、OracleのリソースをCRMで活用することもあり、コミュニケーションを取らざるを得ない環境でした。しっかり会話をしないと認識がずれてしまうことがあったので、常に話し合いながら進められたのは良かったと思います。

短期間でアウトプットを出すというところで、その次の課題も発表のなかでお話されていたと思うのですけれども、完成しての収穫、気づきがあれば教えていただけますか?

社内勉強会で発表した際のデモイメージ

桑原:SalesforceではDevOpsの枠組みがあり、我々はそれに独自の要素を加えました。AIの取組みにおいても経験の浅いメンバーが自力で調べながら進めてくれました。楽しみながら頑張ってくれたと思います。メンバーの粘り強さが見えたのが良かった点です。

小林:CRMチームは一貫した方向性で進んでいると感じました。

真山:今回注力したEPMサービスは開発環境自体がSaaS化されているため、一般的なCI/CDが難しかったですね。DevOpsの考え方に立ち返って、これまでのプロジェクトでボトルネックになった、こうすれば開発と運用一体となって効率化できた、という課題を仕組み化で解決することを検討しました。

ちなみにCRM事業部の皆さんはいま、SalesforceにおけるAI資格を積極的に取られていますよね。
社内DXを積極的にやっているというのがADXの特徴だと思っています。今後皆さんが取り組みたい課題やDXプロジェクトがあれば教えていただきたいと思います。

桑原:私は事業部の壁を越えて社内の情報システムやインフラの管理をしっかりと進めたいと考えています。お客様のデータを扱う事業でもありますし、社内外の環境を整えた上で取り組むことが重要だと思っています。

小林:ツールが導入されていても、ルールがしっかり決まっていないことがあるように思います。また、有効な使い方を知っている人と知らない人の間で差がある状況です。ルール化が必要だと思います。加えて、以前はプロジェクトごとにBP(ビジネスパートナー)を抱えて進めていましたが、ERPにラボができ、開発メンバーを横断的に抱えることになるので、アサインや収支を一元管理できれば良いと考えています。

DXという観点でいうと、ADXではWEEEM Portal*というサービスをお客さまにも実際に使っていただいてます。プロダクトの魅力や運用するなかでのお客さまの実際の声などお伺いしてもよろしいですか?

桑原:WEEEM Portal*を簡単に説明すると、Salesforceの中でも我々が得意とする「ExperienceCloud」という機能を使って作成された、エンドユーザーと私たちをつなぐツールです。打ち合わせで使用した資料やチャットでのコミュニケーション、打ち合わせの動画も共有できる仕組みになっています。我々にとっては、やり方が統一され、効率化されるのがメリットです。お客様にとっても、チャットでのやり取りや議事録が見やすくなり、以前のように「メールのやり取りがどこへ?」といった問題が解消され、迅速な対応が可能になります。議事録もPlainReport*というツールでExcel形式でダウンロードできるので、ファイル管理を希望するお客様にも対応できます。

*WEEEM Portal
「WEEEM Portal」はExperienceCloudで作成されたポータルサイト。Salesforceの初期導入や運用保守、伴走支援でケースやナレッジを活用し、一気通貫のトータルサポートを実現。

*PlainReport
Salesforceからの帳票出力を「誰でも・素早く・簡単に」Excel形式でエクスポートが可能なツール。

人事担当:PlainReport*で吐き出せるのですね。知りませんでした。

真山:PlainReport*は非常に優秀です。特にExcelの立ち上がりが驚くほど早い。システムを扱ったことがある人なら、この速さに驚くと思います。

桑原:今後の改修やバージョンアップの参考に、ERP側での使用感も聞きたいですね。

同じプロジェクトに入ったメンバーへのねぎらいというか、それぞれのプロジェクトごとに皆さんの声を聞きたいと思っています。

桑原:本プロジェクトでは今回私はオブザーバー的な立場で関わってました。CRMチームではリーダーとして小林さん(CRM事業部)に立ってもらい、権限を移譲して進めてもらいました。自分としてはこうした経験が少なかったのですが、リーダーシップを小林さん(CRM事業部)に任せ、皆が楽しんで取り組む姿がとても印象的でした。素晴らしい環境を作り上げてくれたメンバーに感謝しています。

真山:私たちのチームは、私が「こうしたい」というリクエストを出し、それにメンバーが応えてくれる形で進行しました。無茶なお願いも多かったと思いますが、技術メンバーが工夫し、理想を実現してくれました。2024年5月の全社発信で「わかりやすい」と評価もいただき、本当にメンバーには感謝しています。

人事担当:Anaplanさんにも提案されたと聞きましたが、その後の反応はいかがですか?

真山:まだ手を加えたい部分が残っており、完成させてから提案したいと考えていますが、すでに「素晴らしい取り組み」との反応をいただいています。さらに改良してプレゼンする予定です。

小林:私は2024年4月に入社したばかりだったので、5月末までに完成というミッションに1人で焦ってました。短期間で達成すべくメンバーにかなり負担をかけましたが、何とか形にしてもらって本当に感謝しています。技術サポートをお願いしていたパートナー様のレスポンスも素晴らしく、出来上がったものも非常に良かったです。この仕組みを次のERPプロジェクトにも活かそうと考えており、非常に実りのある取り組みでした。

人事担当メッセージ

今回はADX社内の業務効率化・DX推進を行う「DevOpsプロジェクト」をリードするお三方にお話を伺いました!
事業部間での連携を深めて効率化を図り、ADX全体として「ワンチーム」で一体感を持って動いていることが伝わりました。フルリモートでもスピーディに連携を取りながらプロジェクトを推進できるのもADXの素晴らしい強みですね。
現在、弊社では事業拡大のためコンサルタント・エンジニアを募集しております。カジュアルチャットも実施中ですので、まずは話を聞いてみたいという方も大歓迎です!以下、採用ページにて皆様からのエントリーをお待ちしております。
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