ERP・EPM事業部

2024 Oracle Partner Awardsを受賞!MadisとWEEEM PORTALが切り開く未来。二人の若手エンジニアの情熱と挑戦。

ADXConsultingは、Oracle Partner AwardsのJapan Innovation Categoryで栄誉ある賞を受賞しました。この受賞は、当社の革新的な取り組みと技術力が高く評価された結果です。
革新的なERPソリューション「Madis」の誕生には、二人のエンジニアの情熱と努力が込められています。Oracleの記事では、彼らの挑戦と成功の物語が紹介されています。

Oracleの記事はこちら

DXの波が押し寄せる中、ADXConsultingのERP事業部は「Madis」と「WEEEM PORTAL」を中心に、革新的なソリューションを提供しています。
本記事では、「Madis」がどのようにして生まれたのか、そしてOracle Partner Awards受賞までの経緯について詳しく紹介します。さらに、ADXConsultingがどのようにして企業のDXを支援し、未来を切り開いているのかを、人事担当者からのインタビュー形式でお伝えします。

名前 川合 央通(かわい ひろみち)
役職 ERP事業部 CoE/業務支援グループリーダー
シニアコンサルタント
趣味 お酒・筋トレ
ギター・ドラマ鑑賞
名前 Pane Irfan(イルファン パネ)
役職 ERP/EPM事業部
シニアコンサルタント
趣味 スポーツ観戦
ゲーム、旅行

Madisとは?


Oracle Fusion Cloud ERPのES,GL,SCMなど様々なセットアップをExcelライクな入力形式で簡単化し、何度も実施するCRPによる設定変更をフォローするもの。
「Madis」は、CSVアップロードやエクセルライクな操作でセットアップができるため、Oracle Cloud ERPのセットアップを正確かつ効率的に行うことを可能にするツールです。差分取得機能を備えており、一つの環境でセットアップしたものを横展開する際もコピー&ペーストで対応できるため、セットアップ時のミスも削減することができます。
これらのツールを活用しながらこれまで人力で解決していたOracle Cloud ERPのセットアップを自動化・効率化するソリューションをご活用いただいております。
MadisのサイトURLはこちら

WEEEM PORTALとは?


セットアップ質問票、打ち合わせ議事録や動画、Oracleに関するナレッジ等を閲覧できるポータルサイトです。特にセットアップ質問表がテンプレート化されていてすぐご回答いただける状態になっているため、セットアップ作業開始までの要件すり合わせを大幅に効率化できます。
WEEEM PORTALのサイトURLは こちら

自己紹介

イルファン:ERP/EPM事業部のイルファンと申します。以前も一度インタビューを受けさせていただきました。今回もよろしくお願いします。前回と違うのは、役割が変わったことです。もともとはプロジェクトに参加してチームリーダーをしていたのですが、今年7月からプロジェクトマネージャーに就任し、「サービス業向けERP導入案件のERPクラウド導入に向けて」の案件のPMを担当しています。最近は、製品に関する業務からマネジメント関連にシフトし、導入メソドロジーの確立を図りながらプロジェクトを進めています。どうぞよろしくお願いします。


好きなスポーツ観戦中のイルファンさん

イルファンさんの以前のインタビュー記事はこちら

川合:私はERP事業のCOE業務支援グループでリーダーを務めています。ERP事業の各プロジェクトを横断的にモニタリングし、業務支援を行っています。全体を見渡し、困っているプロジェクトがあれば必要なドキュメントを整理したり、情報を提供したりする役割です。趣味は、お酒を飲むことやドラマ鑑賞です。

大好きなお酒を嗜んでいる川合さん

川合さんの以前のインタビュー記事はこちら

エンジニアスポットライトへの特集を知らされた時の率直な感想や印象

イルファン:正直、最初はとても驚きました。もともとスポットライトの存在は知っていましたが、自分が載るというのは予想していなかったですね。特に、OPNスポットライトでは、「全資格取得」や「プロジェクトを効率的に進める工夫をした」といった、大規模で目覚ましい成果を挙げた方々が紹介されている印象でした。ですから、そこにMadisが掲載されると聞いて本当に驚きましたし、嬉しかったです。これまでの努力が報われたと感じました。

川合:実は、この話をいただいたのは私の誕生日の前日でした。上司から話を聞いたとき、「素晴らしい誕生日プレゼントをもらったな」と思いました。でも、今回の掲載は、私とイルファンさんだけの成果ではなく、チーム全体の成果だと思っています。それをOracleさんにも伝えたくて、今回参加しました。

人事担当:おめでとうございます!いろいろなタイミングが重なって素晴らしいです。

Madis開発にどのような形で参画したのか

川合:私たちは基本的に企画と構想を担当しています。私とイルファンさんは前職でもERP事業に携わっていましたが、OracleのERPクラウド製品のセットアップには非常に多くの工数がかかっていました。手作業だと、1つの工程で1日や2日、全体を終えるのに1ヶ月以上かかることもありました。そうした手間のかかる作業を若手や時間が空いている人が担当し、手作業ゆえにミスも発生しがちでした。残業や稼働の増加に追われながらも作業していたので、改善したいという思いは強かったですね。昨年の春頃、軽い会話の中から今回のプロジェクトが立ち上がりました。

イルファン:プロセスを整備して、誰がやっても同じクオリティを保てるようにしたい、という思いがありました。上司も賛同してくれて、プロジェクトが始まりました。

人事担当:お二人が培ってきた技術的な経験がなければ、もしかするとMadisは生まれなかったかもしれませんね

川合:同じ考えを持っている人はいたと思いますが、こうした声を上げる人は意外と少ないんですよね。声を上げられたことが良かったと感じています。

人事担当:最初の話し合いの時から「これがあれば本当に助かる」「こんな機能があれば変わる」といった共感があったのですね。

川合:そうですね。どの会社も同じような課題を抱えているというのもありましたし、私自身も入社して4年目ですが、メンバー全員がこの問題で苦労しているのを見て「今やっておかないと」と思い、昨年に提案しました。

イルファン:一緒にプロジェクトに参加しているメンバーの中には「そんなことが本当にできるのか?」と疑問を抱く人もいました。でも、川合さんも言っていたように、私たちだけでなく、みんなを巻き込んでチーム全員の成果として実現できたことが、1、2年の間で仕組みを整えるうえでとても大きかったと思います。

Madis・WEEEM PORTALも含め、ERP全体の業務改善で便利になったと感じるところ

川合:最近私もMadisを使っていて、作業工数が大幅に削減できたと感じています。実際、プロジェクト支援に入って手作業で作業をしていた人から聞くと、以前は20営業日、つまり1ヶ月ほどかかっていた作業が、Madisを使ったら約1時間で作業が完了したと笑顔で報告いただきました。作業効率が格段に上がったことを実感しました。

イルファン:WEEEM PORTALに関しては、お客さんとのやりとりが劇的に効率化されました。以前はファイルや議事録のやりとりに手間がかかり、無駄な作業が増えていたんですが、このプラットフォームでそれらを一元管理できるようになったのが大きな変化です。たとえば、サービス業向けERP導入案件では、以前からのパートナーと比較して「プロジェクトの運営方法が違うね」とお客さんからも好意的な反応をいただき、効率的な方法でワンチームとして協力できるようになったと思います。
Madisについても、製造業向けERP導入案件で成果が出ています。このプロジェクトでは、子会社展開をお客さん主体で実施してもらう形でしたが、当初は私たちが全て対応する予定でした。しかし、人員の都合上、継続的にサポートするのが難しかったため、Madisを使って自分たちでセットアップすることをお客様に提案したところ、「やってみます」との返事をいただき、2社での導入が実現しました。これにより、私たちの作業負担が軽減されると同時に、お客さんからMadisへのフィードバックも得られるので、システムの改善にもつながっています。

人事担当:素晴らしいですね。特に中堅企業や子会社では、社内にIT人材が不足しているケースも多いです。そうした中で、教育のサポートをしながらMadisを活用いただけるのは非常に良い実績だと思います。

今後ソリューションを活用して、どのようなことを実現していきたいか

イルファン:今後については、私個人の意見含めて上司や同僚の方々と共に議論しながら進めています。理想としては、要件定義から導入・リリースまでの一連の流れを一つのプラットフォームで支援できるソリューションを目指したいと考えています。最終的に別のプロダクトに分けるか、一つにまとめるかはまだ議論の余地がありますが、例えば移行の支援やセットアップ作業の半自動化を目指し、データを入力すれば自動で環境が整うような仕組みにできればと考えています。こうすることで、従来の手作業が不要になり、浮いた工数を別の業務に振り分けてプロジェクト全体を効率化したいと思っています。

川合:イルファンさんが述べた内容に加えて、Madis自体はまだ発展途上のプロダクトですが、今後の展開にはいろいろな可能性があると感じています。基本的には、人が行うべき業務は人がしっかりと担当し、効率化できる部分はプロダクトを活用してサポートできれば理想です。現在、多くのメンバーが1つのプロジェクトに集中していますが、今後は複数のプロジェクトに関わりながらも同様の作業がスムーズに進むような環境を整えたいです。これにより、さらに効率的な働き方が可能になると考えています。

人事担当:さすが業務支援に携わっている方々だけあって、組織全体の効率化を視野に入れた構想をお持ちなのですね。ありがとうございます。

Oracle Japan RegionへのAwardを受賞に至るまでの秘話や苦労したこと

川合:大変だったことについてですが、プロジェクトに関わった皆さんが苦労されていると思います。イルファンさんもプロジェクトのリーダーを務めながら提案活動も行っていたので、とても大変だったはずです。昨年、OracleのJapan Regionアワードで、急遽「1ヶ月後に提出してください」という依頼を受け、社内のマーケターやプリセールスの方と関係者全員で頑張って文章をまとめたことが印象に残っています。昨年作ったMadisと最近作ったWEEEM PORTALを持ち込んで受賞することができたので、Madisが成長したと感じ、苦労が報われたと思いました。

イルファン:正直なところ、あまり「苦労している」という感覚はないです。皆さんが頑張っているおかげだと思いますが、強いて言えば、最初の製造業向けERP導入案件で「実績がないけれども、このツールを使ってみませんか?」と提案し、説得するのが少し大変でした。お客様にとっては初めてのツールで、その効果についても実証データがない状態だったので、根拠が少ない中で説明するのは少し苦労しました。

人事担当:最初の事例作りは確かに大変ですよね。昨年も短期間で準備を進めたような、文化祭前夜のような「やるしかない」状況で、高品質な提案をまとめたのも皆さんの力だと思います。今年もMadisの成長を評価され、さらに進化したことで「今年もいける」と感じる部分はありましたか?

川合:受賞の可能性は感じつつ、半分は不安もありました。特に今回はグローバルを意識して、「他と違うことをやっている」という点をアピールできたと思います。

人事担当:グローバルの発表はこれからでしょうか。

川合:今まさに進行中です。今回、グローバルの舞台を意識して、資料を最初から英語で作成し、現地のニーズに合わせました。英語が得意なメンバーに助けてもらい、英語でのニュアンスが日本語からの翻訳とは異なることも意識しました。

人事担当:素晴らしいです!

イルファン:ADXが創設された最初の1~2期目の頃は、進め方やメソドロジーがまだ確立されておらず、人の能力に頼りがちな部分が多かったです。プロジェクトの成功は、メンバーが優秀かどうかに大きく左右されていました。しかし、近年徐々に改善が進んでおります。まず最初に「進め方を明確にしよう」という方針が立てられ、ERP導入の方法論を整理し、誰が担当しても一定の品質を担保できるようになりました。たとえば、「Backlogを使って課題を管理しよう」「ファイルはboxで管理し、バージョン管理もルールに従って行おう」といった共通ルールが整備され、皆が同じ方向を向けるようになりました。これが土台づくりとなり、今後の事業部計画にも反映されています。この変化のおかげで、個人的にもより仕事が楽しいと感じられるようになりました。

川合:組織は本当に大きく変わりました。最初は1つの事業部だけだったのが、徐々にEPM事業部、CRM事業部が生まれ、組織としても発展してきております。当初、ERP事業部は、ERP経験者が集まり、教育もほとんどない状態でプロジェクトに送り出されていました。しかし今では、教育用の資料が整備され、社内で共有されるNote PMにドキュメントや知識がまとめられて「入社したらまずここを確認する」という仕組みができました。さらに、プロジェクトごとに作成していたドキュメントを標準化することで、無駄を省き、新しい施策に集中できるようになり、MadisやWEEEM PORTALのようなプロダクトも生まれました。これはDXの一環かもしれませんが、CRM事業部の事業部会を参考に、メンバーが個々の課題を共有し、毎週交代で司会を務めることで、お客様の前で話す練習もできています。このように、ここ3〜4年で組織が大きく変わったと感じています。

Japan AwardからWorldを目指す二人の野望について

川合:私としては、一部のメンバーだけでなく、全員で成果を勝ち取りたいと思っています。みんなが次のソリューションを意識し、一緒に考えていけるようなチームにしたいです。リーダーとして、引っ張っていけるように頑張りたいです。

イルファン:「野望」という言葉が出たので、人間味を出して話します。現在、Madisなどのソリューションを展開する中で、SalesforceのCRM事業部やAppExchangeといった分野でも、ADXが自社ツールを作り、それを販売していく方針があります。しかし、ERP事業部ではまだそこまで進んでいません。今回、Madisが契約を取るところまで来たのは大きな一歩です。
今後の目標として、Madisのようにさまざまな製品をリリースし、サブスクリプション形式でビジネスを展開していきたいです。これが実現できれば、売り上げを新たな製品開発に活かすサイクルを作り、メンバーが「こういうことをやりたい」と言える環境が整うと思います。みんなのアイデアを実現し、販売につなげられる場を作りたいですね。直近で、Madis単体で契約をしたお客様もいらっしゃいます。

人事担当:おめでとうございます。

イルファン:導入なしで、製品を見てそれを入れてもらっているという形です。そういうものを今後の野望としては、いろんな種類の製品を出して、売っていけるように、そういうビジネスの形態もできれば、やりたいことがやれるようになると思います。川合さんも感じていると思うのですけれども、業務支援はお金をもらってやる事業ではないのですね。ほかのところと違って「単価がいくらで」というところがありません。唯一好きなことをやりたいのであれば、そういうサブスクリプションを売って、またさらにそのお金で新しい遊び道具を作って、また売ってというのを、そういう循環ができたらいいです。川合さんが先ほどおっしゃっていたように、私や川合さんだけではなくて、みんなが「こういうのがやりたい」を気軽に発信し、その実現によって会社の業績にも貢献できるものができたらいいと思います。

メンバーへのねぎらいの言葉

イルファン:製造業向けERP導入案件に携わった皆さんには特別な思い入れがあります。2ヶ月間、お客様のMadis活用のための手順書作成、教育方針の策定、機能の検証スケジュール調整などを慌ただしく進めてきました。最終的に案件はクローズしましたが、メンバー全員の努力があったからこそ、ここまでこられました。心から感謝申し上げます。川合さん、全体を踏まえて頼みます (笑) 。

川合:そうですね (笑)。各プロジェクトで、皆さんには限られた工数の中で多大な支援をいただきました。パートナー企業の皆様には開発面でもご協力いただき、皆様なしではここまで来られませんでした。Oracleさんからスポットライトを当てていただいたのも、皆様のおかげです。今後は皆様に光が当たるよう、私たちも頑張ります。これからも新しいソリューションが生まれてきます。引き続き、皆で力を合わせて、皆で笑顔で幸せになりましょう。

人事担当:川合さんがいま、CEOに見えてきました (笑) 。組織の様々な部分を見られているから出てきた言葉ですね。

最後に、二人の座右の銘をお願いします。

イルファン:「努力に勝る天才なし」が幼い頃から好きな言葉で、これまでずっとがむしゃらに頑張ってきました。しかし最近、単に時間をかければよいというものではないことに気づきました。質を重視し、より良いやり方を追求することが大切だと実感しています。

人事担当:なるほど。質を高めるための努力もされているのですね。非常に勉強になりました。では川合さん、お願いします。

川合:私は『笑門来福』という四字熟語を挙げさせていただきます。笑いの絶えない家庭には自然と幸福が訪れるという意味ですが、仕事を楽しむことで、プライベートなど他の面でも幸せが広がっていくと考えています。仕事を楽しめないと、他のことも楽しめないのではないでしょうか。関わる全ての人たちに笑顔でいてほしい、そんな思いでこの言葉を選びました。

人事担当:先ほどの「幸せになりましょう」というねぎらいの言葉と、とてもつながりを感じました。お二人とも、大変勉強になりました。ありがとうございました。

人事担当メッセージ

今回は、見事「2024 Oracle Partner Awards」を受賞したお二人にお話を伺いました!
MadisとWEEEM PORTALのビジネスの可能性を改めて感じ、お客様にも大きく貢献されていることが伝わりました。加えて、対外的にADX社員が評価されることは非常に有難いことですし、これからが益々楽しみですね。
現在、弊社では事業拡大のためコンサルタント・エンジニアを募集しております。カジュアルチャットも実施中ですので、まずは話を聞いてみたいという方も大歓迎です!以下、採用ページにて皆様からのエントリーをお待ちしております。
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